目次 ●6/10(金)?〜帰郷 ●6/11(土)〜ある日 ・TIPSうちって学年混在? ・TIPSうちって制服自由? ●6/12(日)〜散策とダム現場 ・TIPS前原屋敷 ・TIPSダム現場のバラバラ殺人 ●6/13(月)〜部活とダム現場 ・TIPS雛見沢ダム計画 ・TIPS週刊誌の特集記事 ●6/14(火)〜鬼ごっことダム現場 ・TIPSレナってどういう名前だよ ●6/15(水)〜大富豪 ・TIPS回覧板 ●6/19(日)〜綿流し ・TIPSダム推進派の夫婦の転落事故 ・TIPS古手神社の神主の病死 ・TIPS主婦殺人事件 ・TIPS無線記録 ●6/20(月)〜大石 ・TIPS犯人は4人以上? ・TIPS捜査メモ ●6/21(火)〜扉の前の… ・TIPS本部長通達 ●6/22(水)〜病欠・おはぎ ・TIPS自殺を誘発するクスリは? ・TIPS脅迫 ●6/23(木)〜メモ ・TIPS元気ないね ●6/24(金)〜転校・豚骨ショウガ味 ・TIPS二重人格??? ・TIPSセブンスマートにて ●6/25(土)@〜魅音 ●6/25(土)A〜下校 ●6/25(土)B〜惨劇 ●報告書 前回メモ取ってなかったので、簡単に(?)メモをとっていきたいな。と思います。 よく考えると、わざわざ絆でしなくても原作(体験版)があったのでそっちからメモ取ります。 6/10(金)? どうせ引き裂かれるなら・・・・ 彼女のそれはまだ聞こえる気がする。 内なるもう一人の自分 捨てるんじゃない彼女と一緒においていく 親切がうれしかった。 愛らしい笑顔がうれしかった 誰かが、ずっと謝っている気がした。 彼女は何を謝っているのだろう。 気の利いたハンバーガー屋はおろか、自動販売機すらない。レコード屋もレストランもゲームセンターもない。アイスクリーム屋なんてもってのほかだ。 最寄の街まで行けばあるにはあるが、自転車で1時間もかかる。 もういい加減彼女を許してやれよ。 新幹線や電車やらを乗り継ぎ数時間。 そこからさらに車で山道を走る 6/11(土) お袋のみで親父の姿はない。 おそらく、朝方まで仕事に精を出していた。 小学校の頃に画家を志望。楽そうだから。 母はレナとの登校を面白がっている? レナから漬物 レナ登場 「〜漬けたのはレナか?レナのお母さんか?」 知り合ってひと月も経ってない 魅音登場 原作の下品トーク。 魅音の部屋は国内外のゲームの博物館 戸には黒板消しが。 引き戸の手の部分にガムテープで画鋲。 踏み込む、縄跳び、すずり 沙都子登場 なでなで梨花登場 ベニヤを割る圭一のデコピン 「圭一が2日間もお休みしたから寂しかったのです。」 先生 みんなで片付け。 勉強云々〜 昼 梨花ちゃん「昨夜のお夕飯の煮物を〜」 ぶろっこりー まるで今すぐこの世が終わっても悔いがないような、そんな満面の笑顔だ。>>かぁいいレナ 梨花圭一魅音の痣をなでる 下校 レナの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。 案内を提案したのは魅音 TIPSうちって学年混在? レナと圭一同い年 レナ7月生まれ。今月の小遣いは少ない? 圭一4月生まれ 梨花沙都子は学校が違うほどの下級生 レナの頭鷲掴みでぐしゃぐしゃと乱暴に撫でる。 学校の場所は興宮の駅前通りを抜けて病院に曲がって、小児科の向かい TIPSうちって制服自由? はしたない沙都子 蒸すに反応するレナ 魅音の親戚の古着屋、扱うのは制服 圭一学校制服の古着屋が繁盛するのがわからない。 6/12(日) 圭一遅れる。 昨夜の面白かった特番 魅音も今来たばかり 密着24時間面白かった 5s? 「こんにちは。あら、そちらは・・・・・・確か・・・前原くんだったかしら?」 知らない顔が歩いていれば自動的に新しく越してきた前原さん、 初めにあったのが牧野輪店の竹蔵おじさん趣味は盆栽と尺八 次が乾物屋の次男の大介くん趣味は射撃で将来の夢はA級スナイパー 今の人は入江診療所の看護婦のみよさん趣味は野鳥の観察と撮影 俺は? レナ:いじわるなこと言うけど本当はやさしい照れ屋さん。 魅音:転校してきてようやく3週間。趣味は昼寝。最近トランクス派に転向 藤嶋さんちのおばさん 次の休みにはここでお祭り 梨花沙都子登場。 みんなのお庭にしますです。 肘は反則だろ沙都子 圭一勝利 解放する梨花 おいしいです」 りんご得る梨花 レナの手作りのものを魅音把握 「レナの、匂いがしたから」 沙都子ひぃ レナ暴走 梨花ちゃん作戦勝ち レナと寄り道 ゴミ山?NON宝の山 新しい山だ 日焼けしたいい体つき。なのに頼りなさそう。 富竹到来 「僕は富竹。フリーのカメラマンさ。〜」 昔殺して埋めた〜 まずいまずい、ついレナたちのような感覚で〜 「嫌な事件だったね〜」 「ははは!圭一くんお待たせ〜。〜」 「馬に蹴られる前に退散するかな。驚かせてすまなかったね。「圭一くん」」 圭一くん怒ってる? レナをとりあえず叩いておく事にする ケンタくん人形! 「〜あそこで昔、なんかあったのか?」 「ダムの工事やってたんだってね。詳しくは〜」 「例えばさ、工事中になんかあったとか。事故とか。」 「知らない。」 拒否に近い響き 「実はね、去年までよそに住んでたの。」 TIPS前原屋敷 魅音と圭一 圭一月の小遣い1000円 建築中から雛見沢中で前原屋敷と呼ばれて注目 梨花ちゃん貧乏でかわいそかわいそ 極めて平均的な普通の家庭 親父のアトリエのせいででかい 生活スペースは大体三分の一 立派な玄関は普段は締め切り 将来みんなを招待してもいいな TIPSダム現場のバラバラ殺人 昭和54年6月XX日夕刊 興宮署はXX日深夜 建設作業員XXXX3、XXX、XXXXX 主犯格XXXXを全国指名手配 調べによると、6容疑者はXX日午後9時頃、雛見沢ダム建設現場内の作業事務所にて、現場監督XXXXを集団で暴行殺害切断遺棄。 午前8時頃鹿骨市内の病院から警察へ、「XXXXさんを殺害した事をほのめかす男性がいる」との通報。警察駆けつけ自供 同日午後、殺人、死体遺棄の容疑で逮捕 他の容疑者も即日逮捕。主犯格逃亡中 動機、酒盛りをとがめられ。それぞれの自供に食い違い 6/13(月) ケンタくん人形はわからん レナ、ダム現場へちょくちょく見に行くです 沙都子、レナ便所から帰る 初部活 入部試験を許可 会則第一条、狙うのは一位のみ遊びだからなんていう、いい加減なプレイは許さない 会則第二条、そのためにはあらゆる努力をすることが義務付けられておりますのよ ジジ抜き ビリに顔面らくがきの刑油性 ガン牌ジジ抜き 右から言うぜ349JQ ジジはダイヤのJ 圭ちゃんだって男だし 梨花ちゃんナデナデ 沙都子表情に陰りでかつる ダイヤの2の擬装魅音に一矢報いる 一騎討ち 右正体不明。 レナ「慎重にね」 左傷がありどこかで見たような 沙都子「あ・・・あのカードは・・・!」 魅音チッ 左クローバーの7 圭一がクローバーの7は沙都子のスペードの7と一緒に捨てたカード あんたはベストだよ。ベストオブザベストオブザベスト 梨花ちゃん頭にぽん 「梨花は慰める時にしか頭を撫でませんの」 重ねていたのはダイヤの2! 入部を許可する それはマジックしかも極太の油性! レナは部活が終わると同時にすっ飛んで帰って行った。 魅音と二人の下校 役人があらゆる嫌がらせをしてきた 暴力沙汰とかにはならなかったのか? 「なかった。」 てっきりバラバラ殺人とかがあったのかと思っていたのだが、違うのだろうか。 魅音圭一の顔を笑う お袋と鉢合わせして改めて恥をかく。 家は神経質なムード 親父が行き詰るといつも 締め切りが重なっている 今回は”生活空間”がテーマ 親父の機嫌の悪いのは一過性 ちょっぴり打算的にダム現場へ 「どうしたの、こんなところへ。」 一応自覚はあるらしい。 ケンタくん木材や建材で牢屋 昨夜のうちにまた不法投棄のダンプが来て捨てて行き 斧とかのこぎりとか レナ家近いから 週刊誌の山 過去数年分のバックナンバーが順番通り 背徳感 見つける 特集ページ張り付いてる 写真ページへ 鉈やつるはしで〜 斧で頭部両腕両足胴体6つに分割 斧レナでGO 物置から斧 上着に隠した写真週刊誌 TIPS雛見沢ダム計画 昭和50年10月 総理府告示第XXX号、雛見沢発電所電源開発基本計画 水没地域は雛見沢、高津戸、清津、松本、谷河内の5部落 水没世帯291戸、人口1251人。小学校1、中学校1、郵便局1、農協支所1、営林署貯木場1、神社5、寺院2、魚族増殖場1、 この天候豊かで住みよい郷土を〜 鬼ヶ淵死守同盟を結成 平和的かつ民主的な話し合いを求めるも、政府とその傀儡である電源会社総裁XXXXXはこれを拒否。 〜 鬼ヶ淵死守同盟会長 公由喜一郎書 TIPS週刊誌の特集記事 〜被害者がシャベルを振り回して抵抗を始めると、〜 捜査関係者A氏 日頃から粗暴な振る舞いで容疑者たちをいじめていたXXさん。 死体の切断に最後まで抵抗したXXXが、乱闘時の傷の治療に訪れた病院で、泣き崩れながら告白 右腕を沼に捨てに行くといった。実際、沼の近くに乗用車。失踪 広告 6/14(火) 準備体操以外先生いない体育授業 鬼ごっこ 会則第三条、ゲームは絶対に楽しく参加しなければならない ゾンビ鬼 圭一シックスレナソックス梨花エックス沙都子ざっと 魅音男だったらただのセクハラやろう 100はずるする奴がいる。問題が解けたら。 レナすぐに問題じゃないと気付く 校舎角へ 沙都子、冨田岡村に聞き込み。 情報戦には情報戦を。女の子に伝言、沙都子に両親が校門に来てるぞ。と。魅音にも先生が〜 校舎裏焼却炉脇の物置の屋根、視界は良好 お父さんが校門に来てるのにね 母急病。家火事。ジャンボ機墜落。事情徴収。趣味は風呂覗き。下着泥魅音も被害w レナと梨花ちゃん。 レナ魅音を巻く沙都子は土管のところ。 足音を立てずに歩く梨花ちゃん レナに見つかる。 梨花ちゃん標的変更。ブロック塀に仁王立ちの魅音も。 レナ校庭の向こうで謝罪 スペースコロニー落下の竜宮家。ジオン広告社が引き起こした〜 地球連邦負けちゃうの? 赤い彗星に勝つるのはヤツしかいない 拡散波動砲でも〜 惜しいな、それは白い方の彗星だぞ 体育倉庫奥に追い詰め 「いいよ、圭一くんなら」 生き残ったで賞魅音とレナ 帰宅後ダムの支度 軍手物置、タオル洗面所 富竹登場 レナが剥き身の斧を持って〜 警察に電話? 「富竹さんが〜せいぜい嗅ぎまわらないようにすることですねぇ。」 「それ、よそ者の僕への警告のつもりかい?はっはっはせいぜい気をつけるよ」 レナ 斧の鞘はなくした。 レナの奇癖は雛見沢中に知られてるだろうし。 小学校の林間学校で巻き割りがやりたかったができなかった。 紅茶と駄菓子 前は何処に住んでた? 関東のほう、やっぱり田舎。 圭一は何故雛見沢に? 父の都合 個展を産業プラザから幕張、臨海地区の国際展示場 余裕がなくなってきた。 勢いあまって人形の腕を壊す TIPSレナってどういう名前だよ レナいない 魅音トイレじゃない?お通じッが来ないって 沙都子日直だから花壇に水遣りを レナってどういう名前なんだろ 沙都子と梨花ちゃん教えてくれる。 礼奈 レナって呼んでほしいとレナが言った。礼奈と呼ぶのは他人だけ。 自己申請すれば〜。面白けりゃね 越後屋。 レナ帰ってくる 大乱闘 6/15(水) レナの家は新築でなく、すでに建っていた家を改修したものらしかった。 庭いっぱいに未知のオブジェクト郵便ポスト 梨花ちゃん職員室から戻る 実行委員会 痛んで使えなくなったお布団とかどてらとかにね。ご苦労さまって感謝して供養しながら沢に流すお祭り 下らん想像ばればれ 綿流し祭四凶爆闘!! 圭一もいますから、今年は五凶爆闘になりますです 去年は村長に怒られた 新品トランプ 大貧民 圭一の街では「大富豪」 ジョーカーなし。2が最強。革命返しあり。3も4枚なきゃ革命不可。上納なし 沙都子圭一の手馴れた様子に警戒 圭一慣れている。これなら勝つる。 罰ゲームは個々が紙に書いてのくじ引き方式。何もなし、は禁じ手by梨花ちゃん 魅音卑怯 緒戦敗北魅音 圭一確信勝つる! ”校長先生の頭を撫でる” 校長武道の達人世界中で修行。気配でアメフラシが探せる。 魅音突撃 連撃だッ! 魅音不敵な笑い レナ敗北 ”メイドさん口調でしゃべる” 連敗 ”上下一枚ずつ脱衣” そいつにノーベル賞を! ノーベルすけべぇ賞ですわね レナ体操服に。 沙都子茶化す こっちの方向で攻めてくるとはおじさん、予想もつかなかったわ〜 俺は神になった 沙都子負け ”妹口調でしゃべる” はい、お兄ちゃん 魅音負け ”女子スクール水着に着替える” 圭ちゃんに引かせたかったのぉぉぉお レナ負け ”1位にひざまくら” 沙都子敗北 ”1位にご奉仕” +沙都子首輪と魅音団扇 梨花ちゃんがビリになってない 「圭一は欲張りさんですよ。足るを知るともいいますです。」 魅音が梨花ちゃんとカードのすり替え 革命&革命返し 梨花ちゃん敗北 ”猫耳・鈴付き首輪・しっぽ付き装備” 俺の意のまま 「みぃ」 レナかぁいいモード 全身で理解俺は・・・負ける 圭一死 ”今まで出た罰ゲーム全部” プライド大安売り ぎゃぎゃ・・・・・・・ぎゃああぁあぁあ・・・ 股間がはぅ この格好で、か? 梨花ちゃんなでなで 校長圭一を見てフリーズ 「漢とはなんぞや」 レナは梨花ちゃんの頭を好きなだけなでなでできる権利を獲得。ほくほく。 また魅音と二人で下校 富竹出現 「今日はこの間と違う彼女かい?」ぼそぼそ 富竹のおじさんも隅には置けないって〜 個展を開いたら魅音の写真の展示の約束 富竹は写真目的でない? いい勘してるよ圭ちゃん TIPS回覧板 バザー品募集 担当:牧野 ちびっ子祭り太鼓募集中 ちびっ子祭り太鼓サークル「蕉風会」小学生から中学生 担当:公由 義援金募集 一口千円から、一口に付き模擬店シート1枚 担当:園崎 楽しいアイデア募集公由まで キリトリ線の下に模擬店券200円分 6/19(日) あれから数日 魅音に用事があったり、梨花ちゃんに祭りの手伝いがあったりで部活はお預け 浴衣は?なしで。普段着でおk 父昨夜も徹夜。急ぎの原稿 レナ来訪。外で待っているつもりだった。 赤くなるな実に気まずい 魅音やあ 圭一読んでお腹すかしてる 沙都子と梨花ちゃんは? 梨花ちゃんは実行委員さんだもん。沙都子ちゃんもきっと一緒だよ。 古手神社大賑わい 和正のお母さんレナに挨拶 魅音に露天の兄ちゃんが挨拶。 魅ぃちゃんは人気ある、レナもな可愛いし。 レナの頭をぐしゃぐしゃ 沙都子登場 むきー 梨花ちゃん登場 お持ち帰り〜〜 巫女さん衣装は魅音の婆っちゃのお手製。 たこ焼き早食い勝負 作り置きを買うのがコツ 実においしくないのですよ。 かき氷完食早食い勝負 魅音シロップ大盛り 金魚すくいの水を入れた圭一 実においしくないのですよ。 綿アメ早食い 圭一魅音沙都子速効で綿アメをつぶす 実においしくないのですよ。 梨花ちゃんも密かにつぶして割り箸をしゃぶる 焼きそばにブルーハワイ〜 かぁいいもの探し対決制限時間一分 沙都子と魅音猛ダッシュ。梨花ちゃんと圭一あせらず立ったまま。 「勝つためなら会則第3条ですよ。」 魅音ブリキの看板 沙都子焼くとうもろこし屋の手作りポスター 梨花ちゃんは必殺技「・・・・・・みぃ。」ロリ!巫女!半涙!みぃ!完璧だッ!芸術と呼ぶにふさわしい! 圭一あっちの影へ行こう 「圭ちゃんに限って、いやまさか」 「ねんねのレナにヘンな事したんじゃあ!」 「かぁいかったよ圭一くんのオットセイ」 魅音と沙都子の肘炸裂 黒い瘴気 「オットセイさんのキーホルダーですよ。」 「昔、夏休みの宿題で作ったと言ってますです。恥ずかしいので滅多に人に見せないとも言ってますですよ。」 カメラのフラッシュ 富竹明日には帰る 圭一富竹に永住を勧める レナ富竹の入部は? 魅音入部条件に雛見沢在住。まあ、名誉市民に認定してあげてもいいか! 「負けなきゃいいんだからね!」 レナの頭ぐしゃぐしゃ 射的屋 3発うって得られた景品のデカさで勝負 一番は大きなくまのぬいぐるみ 魅音はお菓子の箱3つ 沙都子くま狙い2発胴にラストキャラメル。 レナくまの額狙いおっさんにキャラメルもらう 圭一決め台詞を富竹に取られる。 梨花ちゃんなでなで 富竹速射でも完敗 圭一鉄砲を3丁頼む。魅音・富竹看破。そして他も。 圭一勝利レナにぬいぐるみ。 レナがキス? 太鼓の音梨花ちゃんと富竹お先に。 レナぬいぐるみに翻弄。魅音気を使って?沙都子と共に先に レナと手をつないで沙都子ら最前列に追いつく 魅音からかってなぐられる。 巫女梨花ちゃん神官に扮した町会の爺さま方を引き連れて登場。 富竹のフラッシュが静寂を乱す 梨花ちゃん鍬に振られる。 杵で毎日練習 神官役が布団を抱えて皆それについていく。 人が集まっていて町会の人が布団の中身の綿をお餅のように丸めて配っている。 ワタを右手に持ち、左手でお払いみたいにしてから、額、胸、おへそ。そして両膝をぽんぽんと叩く。これを3回心の中でオヤシロさま、ありがとう 「これでね、体に憑いてた悪いのがこのわたに吸い取られたの。・・・・・・で、あとは沢の流れにそっ、と流してね、おしまい・・・。」 沢の流れをぼんやり見詰めていた俺は、いつの間にかレナとはぐれていた。 富竹の声が 富竹鷹野登場(圭一鷹野の名前知らない) 富竹、圭一が雛見沢に来てあまり日が経っていないことをツイこの間知ったようなことを。 圭一富竹にダムの事を聞く。バラバラ殺人へ。そして祟りへ。 2年目居づらかったんだよ。3年目遺書が見つかったらしい。 小一時間は話し込んでいたらしい 鷹野境内のほうへ レナとみんな出現 部活のまとめ 梨花ちゃんはあの後外すもオヤジを秒殺ガムゲット。 富竹ビリ罰ゲーム魅音マジックを取り出し、 ”今年こそメジャーデビューだね! 魅音” ”今度写真も見せてくださいね☆ レナ” ”やーいビリ! 沙都子” ”次回はがんばりましょう 梨花” ”また遊びに来てください。 圭一” これを着たまま家に帰る。 真っ赤になる富竹 「次に来るときもこれを着てくるよ。約束する!」 梨花ちゃんは実行委員の集まり沙都子はおまけ。 下校チームで帰る 母は祭りに行かなかった。 TIPSダム推進派の夫婦の転落事故 昭和55年6月XX日夕刊より XX日午後2時頃 県立白川自然公園内の展望台から27m下の渓流へ転落、行方不明になった。 警察と消防で下流を捜索し、同日夜7時ごろ遺体発見。妻の遺体は発見されず。 台風3号で増水。 柵が壊れ転落、柵は老朽化しており管理者に事情を聞いている TIPS古手神社の神主の病死 昭和56年6月XX日夕刊より XX日午後10時頃古手神社神主が不調を訴え病院で手当てを受け一時は回復したが、深夜に様態が急変、死亡。 また死亡直後妻も遺書を残し行方不明に。 警察と青年団で捜索自殺をほのめかした鬼ヶ淵沼は地元で底なし沼と TIPS主婦殺人事件 新聞に掲載無し TIPS無線記録 興宮STと3号車 応援が向かった。回転灯なしで。 先生到着はこびたいらしい。どうしますか?先生に任す。 応援到着先に写真?ガイ者無駄っぽいし 6/20(月) 魅音とは別登校? 話しながら教室に入ろうと足を踏み入れるとドポンと嫌な感触。 なみなみと水を張ったバケツが。 沙都子にデコピン 先生取材の人に曖昧なことやいい加減な事は言わないように 放課後部活 犯人当てゲーム 罰ゲームは使いっぱしりの刑 魅音正解 レナに目配せでトイレに。ズルで勝つ作戦。 レナを先に帰す。 先生に呼び止め、昇降口に客が。 大石登場。 富竹の写真で説明シャツに寄せ書き 鷹野の写真。名前は知らないが昨日富竹と一緒にいた人。 最後に会ったのは?祭の晩。何かあったのですか? ご存知?オヤシロさまの話は。聴いたくらいですが。 大石圭一が都会育ちを知っている。 富竹の死を知る 第一発見は祭りの警備を終えて帰還中のうちのワゴン。時刻は24時5分前。 町へ出る道路がちょうど舗装道路に変わるところの路肩。 自分の爪で喉を引き裂いた跡 薬物は検出されず。極度の興奮状態だった。 角材を振り回していた。周囲の木やガードレールに叩いた跡。富竹の血痕。 複数からの暴行? 死亡推定時刻は21時から23時。祭で分かれてからすぐの事。 鷹野は行方不明。出勤していない、帰宅していない。 無神経にカメラをパシャパシャやっていたから祟られた事になる。 未来系で聞いたりしたら教えてくれと大石。電話番号 内緒でお願いします。特に古手と園崎には 大石に食って掛かる。 大石脅しが入る。村ぐるみの可能性。越して来たばかりの人が狙われるやも。魅音も昔軽犯罪を。 「興宮所の大石です。なんなら蔵ちゃんでもいいですよ?」 レナ自爆。 圭一レナとぱしりになる事を選択 トップは魅音 メモに買い物がー豆腐2丁。シャンプーとリンス。みりんに油揚げ。 会則第七条罰ゲームの内容に逆らわない。シャンプーは果物物語。 魅音のお使い TIPS犯人は4人以上? 大石と誰か 人為的に可能か? 爪はわりと簡単にはがれるがとても痛い形状その他から素手の暴行によるもの、それも複数人に囲まれて。 富竹は犯人を角材で殴っていないかすりもしない。 4人以上か? 大石、課長に呼ばれる。 TIPS捜査メモ 富竹ジロウ ・鹿骨市内の安ホテルに滞在 ・宿帳に富竹ジロウと記名>ペンネーム ・折りたたみ自転車で行動。免許の類なし。 ・自転車は現場から300m離れた林道脇に放置。 ・祭り当日、会場にいた。 ・失踪中の鷹野みよと一緒にいた。 ・9時ごろに警察官が目撃。その後は不明。 ・雛見沢には5〜6年前から季節毎に1週間ほど滞在。 ・野鳥専門のフリーカメラマン>雑誌社調べろ! ・遺品のフィルムには不審物なし ・遺品に財布>単なる暴行? ・財布の内容物から、生活基盤は東京〜千葉?国鉄総務線沿線? ・都内各区の住民基本台帳に富竹ジロウの同姓同名なし ・歯型から都内歯科へ照合>都警へ ・顔写真の送付>都警へ ・各雑誌社に富竹ジロウ問い合わせ 鷹野みよ(失踪) ・入江診療所に勤務の看護婦 ・趣味は野鳥撮影で富竹と親しい ・自宅は興宮X丁目XXX番地。独身。 ・富竹と共に祭り会場で目撃され、その後行方不明。 ・誘拐された?それとも容疑者?>重要参考人 ・仏を殺す動機がない>痴情のもつれ? ・人間関係を徹底的に調べる!>勤務先他 ・会場警備の警察官に再度聞き込み! ・シュークリームが食べたいなぁ。ジャンボで4つ>大石 6/21(火) 眠い 昼休み爆睡させてくれ 寝付けなった。大石の話で。 魅音小声で「もう次の日にはいなかったって。・・・・・綿流しの晩に失踪したらしいよ。」 レナの声は聞き取りづらい 「・・・・・さん・・・・・・・けなの」 「わかんない。私の知る限りではね。」 「・・・・・・・で・・・・・ってこ・・・・・・他にもいるんでしょ?・・・・・・・が。」 「彼女が祟りにあったのか鬼隠しにあったのかはわかんないけどね・・・・・・。」 「・・・・・ゃあ・・・・・・らにせよ・・・・・・もう一人いるんだよね?・・・・・だよね?」 「オヤシロさまなら・・・・ね。」 「でもでも!・・・・・・今年は・・・・・てないよ・・・?」 「婆っちゃと村長さんが話してたんだけどさ。・・・・・今年は事前に警察と話が付けてあるらしいんだよ。・・・・・・何がおこっても、騒ぎにしないで穏便に片付ける、って。」 「じゃあ、・・・・・・レナたちが知らないだけで・・・・・・・・どこかで誰かが・・・・・たかもしれない・・・・・・ってこと・・・?」 「かも・・・ね。」 「・・・・・・次は・・・・・・レナ、・・・・・かな・・・・。」 「・・・・・・安心しなよ。レナはちゃんと帰ってきたよ。」 「・・・・・・でも・・・・・・・は・・・駄目だったんでしょ・・・・・・?」 「昔の話だよ。もうやめよ、この話。」 沙都子に起こされトラップ画鋲に靴紐。 先生登場。かまわずでこピン 一応謝る。 放課後 昨日の推理ゲームやりたいな。 魅音叔父さんの手伝い。どたどたと。 圭一ky 梨花ちゃんお醤油とか買いに行きたい。レナも宝探しに。 とりあえず沙都子に鬱憤晴らし完了。 悟史カード発見 梨花ちゃん沙都子は教室にいない。レナと二人。 悟史ってヤツも・・・ 「ごめん!・・・・・・よく知らないの。」入れ替わりだったから ほんの少し怒りを覚えた。 圭一怖い顔 レナの頭ぐしゃぐしゃではぐらかす。 下校 小学校は皆勤だ。 引越しの疲れが今になって出てきたんだよ。 レナが転校してきた時の話が聞きたいな 魅音に親切にしてもらった。沙都子が悪戯、椅子に座ろうとしたら画鋲がどっさり 部活はなかった途中からできた。ゲーム大会やろうって 魅音は弱かった ここに馴染めたと思ったのは圭一が引っ越してきてから。 「なぁレナ。みんなは俺に、嘘や隠し事なんかしてないよな・・・?」 「え。・・・してないよ。全然。」 「嘘だろ・・・?」 「じゃあさ、圭一くん。・・・・・・圭一くんこそ、レナたちに嘘や隠し事をしてないかな?」 大石に呼ばれた事を知っている。 「嘘だッ」 両膝を突く あれは・・・・・竜宮レナの姿をした、・・・誰だったんだよ?! 夕食まで何もする気も起きず、ただぼーっと・・・放心して過ごしていた。 本屋と見せかけた大石からの電話 昨日渡した番号は古い番号だった。 鬼隠しとは? 鬼の住む村の話 鬼隠しと祟りが必ず一緒に起きると聞いた。 それは初めて聞いた。 各々の事件が分類できる 犯人逮捕からしばらくして、被害者宅の子供が行方不明に。 4年目大人しい感じの方、北条悟史。圭一の席は元悟史の席。 レナだ、レナは次の祟りの犠牲者こそ自分だといっていた。 女の子には刺激が強い事件ばかりですから もっと確信じみたものだったように思います。 少し調べておきます。 陽気なオヤジ レナが家に来た扉の前に小一時間 TIPS本部長通達 昭和57年7月1日 総総管イ1―12号 XX県警察本部 本部長 XXX 各警察署長・施設管理者殿 雛見沢村における事件について(通達) (1)秘匿捜査指定 57年 (2)情報の非開示 54年 白川署55年 56年 (3)関係各報道機関への報道自粛要請 担当XX県警察本部 内線XXXX 警務部XX・XX 6/22(水) 倦怠感と頭痛 深夜に何度も目を覚ました。気配で。扉の前に立つ。 勇気を出して扉を開くも誰もいない。3度以上繰り返す 「風邪かもしれない〜」 呼び鈴が鳴る。 待ち合わせの時間から10分以上。 断ってもらう。ソファーで寝る。 もう昼前。両親は車でどこか遠くまで出かけたらしい。 夕食までには帰るが少し遅くなるかもしれない。たんすに保険証。病院までの地図。 診療所へ 雛見沢の規模を考えると立派すぎるほどだ。 やたらとおしゃべりな先生。 注射をして薬は3日分。 老人ら鷹野の失踪話 圭一始めて鷹野の名を知る。 雛見沢にいる限りオヤシロさまの祟りからは逃れられない。 食欲が戻る。 大石出現。 街に飯を食べに。 風変わりな格好のウエイトレス 鬼ヶ淵の話 悟史の友達、魅音らをちょっぴり調べた。 もう一人の圭一が警告 被害者とみんなにつながりがある。 圭一叫ぶ レナ謹慎処分。学校中のガラスを割って回った。 3日間の謹慎が明けた後も復学せず、精神科に通院、自律神経失調症と診断。投薬と医師によるカウンセリング。 カルテに会話内容の記載オヤシロさまの単語。 オヤシロさまが枕元に立って見下ろす。 レナは元々雛見沢民小学校に上がる時に茨城に引越し。 富竹は全員とかかわり。 「〜危ないのはあなたなんですよ。」 時間は2時家の前の坂 「私はいつでもあなたの味方です。〜」 外は暗くなりかけていた。体は汗でぐっしょり 魅音から電話 レナ心配、沙都子ざまぁないですわ、梨花ちゃんかわいそかわいそ お見舞いいい?おはぎを婆っちゃが山ほど作った。 10分もしない内に玄関のチャイム。 おはぎレナが作ったのも混じってる。 当てるの宿題。 「お昼何食べた?」 「渋いおじさまとご一緒だったみたいだけど、・・・・・・誰?」 何の話を?ずいぶん熱くなってたみたいだけど。 圭一ほぼ自分からばらしに言っているような言い方。 レナたちとは関係ない 「明日学校休んじゃ”嫌だよ”」 ドアに鍵 圭一暴走 富竹が悪い大石が悪い*されてしまえ。 おはぎひろって部活 5つの中に1つだけとても丁寧に作ったおはぎがあった。E。 レナのを食べてると舌に何かがさわる。 指でつまんで出してみた。 それが何か理解する前に壁に投げつけた。 裁縫針? 鉄の味下の奥がぴりぴり、嘔吐感ひりひりする味の胃液。心臓ばくばく 残ったおはぎを投げつけた。 寝る。 TIPS自殺を誘発するクスリは? 大石と誰か 自殺させる薬ってあるんですか?直接的には無い。 そういう精神状態。例えば鬱から躁へ 具体的に? メトアンフェタミン中毒躁鬱に近い症状覚醒剤 バルビツール酸誘導体中毒異常行為一般的でない睡眠薬 今回のように突発的に異常行動になるのは? 急性器質性精神病 脳障害によって精神がとんちんかんになる。薬物中毒、脳の外傷、脳炎、脳卒中、脳腫瘍 大石熊谷を待たせている? TIPS脅迫 大石と熊谷 園崎議員2人が署に 2重選挙運動でずるい。 熊谷は知能犯課は無理。 雛見沢の村長もいた お見送りに副署長と課長 おでん 課長と大石 園崎議員が雛見沢事件の捜査の仕方で大石を名指しで陳情 課長をタクシーに押し込む 課長忠告 事件を縦に並べるな。 退職後は婆の生まれの北海道へ 退職金見直しするかもね。 「大石さんが大人ならもらえるよ。」 6/23(木) ひたひたひた 足音は部屋も前でとまる。体はまどろみ。 母来る。 うぁあああ! 深夜と思っていた。あのまま寝ていた10時間以上の睡眠。 熱っぽい。 もうすぐレナの時間 母ぼた餅投げつけたのは圭一?父怒っていた。 厳しい追及は無し。 暴走。俺がいつも通りに生活するなら、何も危害を加えない? 精彩の無い食事。ご飯パサパサ レナ来る レナいつもより多く話す。沙都子何回やっても出来ないらしい。 魅音が先に行ったらしい。ご近所さん 圭一初笑い。レナ安心。 「〜おはぎ食べてくれた?」 圭一言葉に詰まる。「うまかった」 「〜全部食べたのかな?かな?」 宿題は今日まで、罰ゲーム 背中に冷たいどろりとしたもの。過去レナに暴行される妄想。 偏差値ってのはクラス内での奪い合いなんだから。俺みたいな塾三昧のがり勉を助けて得することなんかないもんな。 暴走。殺されてたまるかよ! 恵一変な顔。もう昇降口 トラップチョークだらけの黒板消し 圭一トラップに過剰に反応しない。沙都子に何もしてあげない。沙都子拍子抜け。 レナ本調子じゃないから・・・加減してあげて 魅音いつもの感じ いっしっし罰ゲーム 自習中妄想に徹する。そして暴走。 本当に命を狙われている? 俺の中のもう一人が罵倒 決まってるじゃないか 「いい加減にしろよ前原圭一。お前、命狙われてるって自覚、あるのかよ?!」 もう終業。 食事も授業も何の記憶も無い。 みんなは部活の準備 自分ほほに平手打ち。俺は甘い。 梨花ちゃんかわいそかわいそ。 「ごめんな、みんな」足早に帰る。 なにやら言ってるようだった。 夕食 味も匂いもない。味噌汁の湯気もただの水蒸気 親父も一緒の食卓。珍しい。スランプか切りのいいとき タイアップがどうのこうの〜 あまりムードのいい会話でない 妄想スタート 両親に打ち明けたって無駄。母は精神科に引っ張っていくだろう。 むしろ打ち明けないほうが両親が盾になり安全? 味方は大石のみか? バットを携帯、メモを作ろう。自室へ。 ”私、前原圭一は命を狙われています” ”なぜ、誰に、命を狙われているのかわかりません” ”唯ひとつ判る事は、オヤシロさまの祟りと関係があるということです” 時計の裏にセロテープで、 階下へ、両親話し中急ぎの話 割ってはいる。死んだら棺に時計を。 TIPS元気ないね レナと魅音 「最近、圭一くんの元気ないね。機嫌が悪いのかな。」 生理でも〜 うっひゃっひゃ 「・・・・・・どう思う?」 「さーね。」 「・・・・・・・・・。」 「圭ちゃん、ひょっとして・・・。・・・・・・・・・かな?」 「・・・・・・わかんない。」 「あの日、圭ちゃんと話してたの、中年のでっぷりした男だったんでしょ?」 「うん。間違いない。」 「大石のヤツ、圭ちゃんに何を吹き込んでるのかなぁ・・・。」 「真剣そうだったよ。圭一くん顔面蒼白だった。」 「・・・・・・・・あのねぇ、レナはよく知らないだろうけど、実はあいつ、オヤシロさまの使いなんだよ。」 「え?何の話?」 「あいつが現れるとね、・・・必ず鬼隠しが起こるの。・・・・・・本当だよ。」 「・・・・・・・・・あれ?そうなの?」 「・・・・・・一昨年、梨花ちゃんのお母さんが入水したでしょ?その直前に大石が尋問してたんだよ。」 「・・・・・・そういえば、悟史くんが転校する前にもいたね。」 「転校〜?あはははははは、レナはいいヤツだよなぁ。」 「で、圭一くんの前に現れたんだ。・・・・・・じゃあ圭一くんも鬼隠しになっちゃう?」 「・・・・。」 「・・・・。」 沈黙がとぎれた 嘲笑だった。 6/24(金) 5時59分はっきり目覚める パンとジャムとココア。 一人登校 弁当なし抜け出して菓子パン 1000円もらう 「レナが来たら、圭一は先に行ったって伝えてよ」 いつも畑のあぜを散歩している人が話しかけてくる。会う人会う人みんなレナたちの同行を聞いてくる。 突然の車のクラクション至近距離。 後ろを振り返ると大型のワゴン車の巨体が、反対の路肩に誰かいてそれを避けるためにこちら側にはみ出てきたような・・・ 頭の中に痛いくらい冷たい液体。時間が止まる サイドミラーに当たって泥田へ 停車しているワゴン車、馬鹿野郎と怒鳴る。 急発進で逃げる 思えばずっと徐行で付いて来ていたような 暴走。急に強くなった日差し軽いめまい 体育倉庫には南京錠。下駄箱には全員の上履き。 ロッカーをあさる。ほとんど体操服や私物、傘 金属バット。使い込まれたもの汚れている。野球チームのユニフォーム。 子供達梨花ちゃん沙都子も。 着替える。男子には更衣室が無い 沙都子出て行く。 梨花ちゃんレディー 「圭一は野球始めますですか?」 「そのバット無くさないで下さいねです」 ロッカーには名前は貼っていない 素振りしに校庭へ 魅音とレナ驚く もちもちでタプタプでレナ撫でるぐしゃぐしゃ 県立大島が強い左腕の亀田がすごい 何笑ってるんだよ俺!!甘えるなあぁぁあああ 始業 終業 灰色の時間 みんないつものように部活 魅音不満圭一も。 沙都子何か言おうとするもやめる。 レナ女の子と遊ぶのなんて嫌だったのかな 「そういうわけじゃねぇよ・・・!」 長い下校 足音がつけてきている。 立ち止まる。5分か30分かそのままじっと。 バットを握りなおし威嚇 木陰に人影。レナだった。 部活は?お休み。心配で 足音まであわせて気配を隠そうとした 一緒に帰りたいな 嘘だからだ ごめんなさいごめんなさい いくからバットやめてよ レナ立ち止まる。 ひときわ強い風砂粒が舞う目に入る。 闇雲にバットを。 空気が変わる。 「聞いてもいい?「何でバットなんか持ってるのかな? 「圭一くん野球しない人。「おかしいよ。 「何でバットまで同じなの? 「何でバットまで悟史くんと一緒なの? バットの柄に白いテープで北条悟史。 「悟史くんの時と・・・どうしてそんなにまでおなじなの!? 「悟史くんもそうだった!!野球チームには入ってたけど、本当は野球なんか好きじゃない人だったのに・・・・・! 「悟史くんも、ある日突然バットを持ち歩き始めたの!!チームに入ってただけで、スポーツなんかしない人だったのに 「悟史くんもね、ある日突然、ひとりで登校するようになったの。圭一くんみたいに!! そしてね、ある日突然、素振りの練習を始めたの。圭一くんみたいに!! そしてね、ある日突然、バットを持ち歩くようになったの。圭一くんみたいに!! そしてね、ある日突然・・・・・」 「悟史はどうしたんだよ!! レナの肩をつかみ無理やりこっちを向かせた。レナ鷹の目 「言ったよね圭一くん」「いったよね圭一くん」 「悟史くんはね、”転校”しちゃったの。」 ひざまずく。蛇に睨まれた蛙。脂汗 「しないよね。圭一くんは」 「な、なにをだよ。」 「”転校”」 血流に冷たいもの いつの間にか自宅の戸の前オットセイを使う。 ぴったりとくっついて入ってきた 髪の流れる音が・・・そんなもの無い!気配だ! 声をかける「ど、どなたですか」かすれた声 答えあぐねる感じ。気のせいだ! 息を飲み込む音を聞いた!女だった。若い女だった。 叫ぶ、バット振り回し。靴箱破壊 敵は蒸散 玄関に鍵チェーン 家中の戸締りを確認2階へカーテン。 冷静に。俺はおかしくなりたい。 親が留守 先日、カップメン箱買いしている。デカカップ豚骨ショウガ味1ダース。両親こてこて苦手。 仕事の関係で東京に行く。もう着いている。 昼には出発。東京まで車で6時間以上。親父高速嫌いで鉄道だからもっとかかる。 仕事の契約がうまくいってない。そういうのに繊細な人。 帰りは明日の晩。 圭一の昨日の発言に心配 「〜足掻いてでも生き延びる。」 こんな突然に行く事はなかった。違和感。 夜も更けて、2階の圭一の部屋しか明かりが灯ってない。 居間へ、明かりとテレビ。書斎へ明かりと音楽。 ベランダに洗濯物。ガレージを閉める(普段は閉めない。)新聞受けさらう。靴箱壊れてる。 電話。おばさんっぽい人?たいした話で無いと切る。セーフ。 大石さんから電話。子機に持ち替え自室へ。 お変わりは? 命狙われてる。レナたちが来て詰問、大石との食事を知っていた。 針は?証拠になるかも。 居間へおはぎの跡などは完全になし。ゴミ袋にあるのかも、砂漠のビーズ。ゴミ袋ベタンベタン。手ごたえなし。 冷蔵庫に”針がなかった?”と書きなぐったメモ赤ペンで。 車に轢かれそうになった。ナンバープレートは?白いワゴンってこと以外わからない。 レナは知ってる悟史の事を。転校という運命。 脅迫もしくは警告ですねぇ。 レナの事を知りたい。 時間は7時玄関のチャイム 受話器を投げ出し玄関へ、チェーンをかけたまま確認。 レナだった。 「夜は必ずチェーンかけてるんだよ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なら、・・・仕方ないかな。」 悲しそうにうつむく。無言。 「・・・・・・あのさ、圭一くん、・・・ご飯食べた?」まだ 「あ、あははは、じゃあ良かった☆これ見て。お惣菜とか持ってきてあげたの。」 風呂敷で包んだ重箱 具沢山味噌汁も。ご飯も山菜の漬物も。魅力的な夕食。 レナひとりなら・・・ 心の中のもうひとりの俺が警鐘を鳴らす。レナの話は家に両親がいないと言う前提に基づく。 だが、はったりかもしれない。偽装はしたし。でも、慌てて始末した痕跡は多い。ギリギリまで粘ってみよう。 「え?おかずあるの?」 無視することで忘れようとしている感覚が、背筋をじわりじわりと登ってくる。 「圭一くんもおかずとか作れるんだね。・・・何を作ったのかな?」 「だ、だから・・・俺が作ったんじゃないよ。・・・お袋が作った・・・いや、作ってるんだよ。今!」「だからさ・・・・悪いけど、レナの持ってきてくれたのは食べられないんだよ・・・。」 レナは口を閉ざす。瞳に影が降りた。 「圭一くんの夕飯当ててみようか。」 「・・・そのお夕飯、・・・お湯だけで作れるんじゃないかな・・・?」 「〜満貫全席状態で・・・〜」奥歯が上手にかみ合わない。そんな茶化しに無反応のレナ。 「・・・・・・圭一くん。・・・・・・本当にお母さん、ご飯作ってってくれたの・・・?」 今作ってる 「ね、圭一くん。」 「お母さん、家にいるのかな?・・・・・・・・・かな?」レナは確信している。 「い、いるよ・・・、もちろん・・・!」空気が乾いていく。 「・・・・・・・・・どうして?」 茶化すこともできない。レナの瞳を見てからは。 「・・・・・・・・・どうしてさっきから、・・・嘘をつくのかな?・・・・・・かな。」 「・・・う、・・・・嘘なんか・・・・・・」 「・・・・・・嘘だよね?」 「・・・嘘なんかじゃ・・・、」 「嘘だよッ!!!!」 「圭一くんのお夕飯、当てるよ?えっとね。」 「カップラーメン。・・・・・・・・・・・・・・当たりでしょ。」 当てたうちには入らないさ・・・・! 「・・・・・・・ラーメンだけじゃきっとお腹すくと思うな。ご飯とかも一緒の方がきっと、腹持ちいいと思うよ。」 「・・・・・・好きなの?」「ラーメンが・・・かよ?」「うぅん、・・・*******」 理解できなかった。 「・・・・・・ご、ごめんレナ。・・・・・・今、なんて?」 「え?何が?」 「今さ、・・・・・・・・・何が好き?って聞いたんだよ?」 「豚骨ショウガ味。」 頭の中真っ白な空白。視界がぐにゃりと歪みながら・・・ゆっくりと半時計方向に渦を巻き・・・平衡感覚を混乱させる・・・。 「なんでそこまでわかるんだよッ!」 「確かに買った。まとめて買った。俺が箱買いした!それがどうしてわかるんだ?!」 「・・・・・・なんでかなぁ?不思議だね。だね?」 「どうしてわかる?!なぜ知ってる?!答えろッ!!!!」 「・・・・・・買ったのはセブンスマート。・・・だよね?」 「だから・・・・・・なんでわかるんだよ?!?!」 「圭一くんの後ろ、ずっとくっついてたから。」 「な、・・・何を言ってんだよ・・?!」 「だから。・・・・・・レナが。圭一くんの。後ろに。ずっとくっついてたの。・・・うふふふ。」 「圭一くんがいろんなラーメン選んでるとこ、後ろからずっと見てたの。いろんな種類を選んでたんだよね。それでお母さんに怒られたの。高いラーメンばっかり選ぶから一種類にしなさいって。それで圭一くん、大好きな大きいカップの豚骨ショウガ味を選んだんだよね☆レナも好きだよ。豚骨ラーメン。でも、大きいカップは全部食べきらないけどね。」 脳みそひりひり感覚を鈍らせる。恐怖の感情が薄れ、レナの言うことを脳内から雲散霧消する。 「・・・・・・・・・・・だから圭一くん。・・・・・・・・・ここを開けて?レナと一緒にご飯食べよ☆きっとおいしいから、・・・・・・・・・・・ね・・・?」 チェーンを指でかちゃかちゃと言わせる。 「・・・・・・・・・・開けて?・・・・・・・・・圭一くん・・・?」 「か・・・・・帰ってくれ・・・。・・・・・頼むから・・・・・帰ってくれ・・・!!」 「・・・・・・・・どうしてそんないじわるを言うのかな・・・?・・・・・・かな?」 「帰ってくれ!!帰れよぉッ!!!帰れえぇええええッ!!!!」 ようやく俺の中の火薬に火がつく 扉に体当たり。レナ体制を崩す。 ドアを閉じようとするが軽快な音はしない。ぎりぎりと嫌な手ごたえ。 レナの指だった。扉の狭間で揺らめく。 「・・・・・・・・・痛い・・・・・痛いよ圭一くん・・・・・・・・痛い・・・・・ぅ、」 かみ殺したようなうめきだった。 「帰れ・・・・・・帰れ・・・・・・帰れ・・・・・・ッ!!!」 いよいよきつく扉を引き絞る 「・・・・・・・・・本当に痛いの圭一くん。・・・・・・・・悪ふざけが過ぎたなら謝るよ・・・・・・ぅぅ・・・・・・。」 謝罪なんてどうでもいい。レナがしたことは何も変わらない! 「・・・・・・痛いの・・・・・・痛いの・・・・・・、ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・。」 「帰れ帰れ!!帰れぇええぇええぇッ!!」 指は白から真っ赤になり蠢きもしない。 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・ 帰れ帰れ帰れ帰れ 何かの拍子に一気にレナの指が扉の枷から外れた。 扉は閉まり、レナがしりもち。 間髪をいれず鍵をする。 「ごめんなさい、ごめんなさい、〜圭一くん、ごめんなさい・・・、ここを開けて・・・・・・圭一くん・・・・・・。」 レナから逃れる事が出来たという、灰色の安堵感。 部屋へ、布団の中へ。受話器。 時計を見ると全然時間がたっていない。 受話器に暖かさ。 大石も大して待っていない。 「レナが来ました」 レナを調べた。レナが怪しい。証拠は? 状況証拠のみ。 「大石さんの捜査は俺の生死と無関係でしょうが、俺は死ねば終わりなんです!」 転校するでしょう。 いくつかお断りすることがあります。 他言無用で、内容には一部憶測が含まれるかもしれない。全てが真実ではないかもしれない。竜宮レナが捜査線上に浮上した事は無い。話のほとんどは電話、もしくは会って聞かせてもらったものばかり。 カルテを見たは気のせいにしてほしい。 学校の事件の事と医者での告白を調べた。 大石オヤシロさまの祟りがあるかもしれない。 大石は話し始めた。悟史の失踪の頃からの不審感。レナの過去を調べ始めるまでの経緯。 遠雷と共に強い雨。激しい雨。 レナの事件。学校も被害者も告発なし。関係者の口が重い被害者の一人は片目に後遺症。カウンセリングした医師も職業倫理に厳格で・・・。 圭一うわのそら。 門の郵便受けのところにある外灯に人影。両手だらり、立ち尽くす。片手に風呂敷に包まれた重箱。瞳には俺の部屋。口もごもご。 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい 俺の中のもうひとりの俺が、右手を素早く振り、カーテンで外界をさえぎった。 俺が許されないのなら許さない。 許さない許さない許さない許さない許さない許さない TIPS二重人格??? テレビ 「よく映画などに登場しますが、簡単にいうとどのようなものでしょうか。」 「複数の人格を持つことによる逃避と考えられています。」 「多重人格は逃避のひとつなのですか?」 「左様です。そのメカニズムは解明されていませんが、精神を守るために脳が行う防御行動のひとつではないかと考えられています。」 貧乏が金持ちになった自分を想像。そういう現実逃避。これも広義的には解釈できる。誰にでもありえる現象。 その現実逃避の見境がなくなると二重人格? そう提唱する説もあれば、否定も。諸説粉々。 精神医学でもよくわかっていない。 なりやすいのは遺伝と心因が複雑に絡み合い・・・。中でも幼少期の虐待が大きく作用するのではないかと言われている。 TIPSセブンスマートにて セブンスマートは市内にある、酒類食料品の安売量販店。 圭一いろんな種類のカップめんを持ってくる。 母注意父渋る。箱にしなさい。 豚骨ショウガ味、デカカップ。 回想の中の俺が、自らの選択したラーメンの正当性を主張している。 振り返る事は無理。視覚と聴覚を敏感にする事しかできない。 視界内にレナはいない。 気配と聴覚。背後を付け回したり伺ってる気配はない。ないはず。多分ない。 その時確かに後ろに影の気配。恐怖だった。 振り向く事はできない。嬉々としてインスタントのコーナーを駆け回る圭一。 ぺたぺたという、俺以外の足音を含んでいた。まったく同じようにつけていた。 いや、聞こえていたからこうして思い出せる。 立ち尽くしたままなのに、ぺた、と音が。 突然の真っ暗闇 回想終わり。ぺた。 ルールを守れ!ぺた。 後頭部の髪の毛がチリチリとざわめく。 振り向こうとする。毛穴と言う毛穴に痛み。怖くなんかないぞ!! 振り向いた。 そこには、・・・・・始めそれの意味はわからなかった。 「・・・・・・・え?・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」 これって・・・・・・・・・え? つまり・・・・・・俺の目の前のそれは、 ぎゃあぁあああああああ・・・・・・・・ 6/25(土) 一晩中起きていたつもりが、記憶は明らかに何箇所か欠落。 バリケードのように布団で部屋の入り口を塞ぎ、金属バットを抱き窓から来るかもしれない侵入者を見張り続けていた。 眠る無防備状態がひたすらに怖い。 カーテンから外を、レナはいない。 学校に行って何か証拠を掴む。でなきゃ夜は終わらない。 いつもそうするように、ぐっと伸びをしてから頭を後ろへそらし、目を閉じる。 クールになれ 時計を見る、まだ早い。 今日はジャージでの登校。 本能的に悟る。俺は今日、殺されるかもしれない。 当然の日課のように素振り。 レナも登校、挨拶なし。 バンドエイドだらけの両腕を台所で怪我をした・・・と沙都子たちに釈明。 胸は痛まない。 「圭ちゃーん、相変わらず甲子園一直線だねぇ。」 魅音だった。 俺は甲子園で忙しいんだ。スイングで牽制。 「圭ちゃんさ、ちょっと休憩ちょっと休憩。」 「ホームルームまであとちょっとだろ。・・・もう一汗かかせてくれよ。」 魅音を拒絶する意味でスイング。 「・・・・・・圭ちゃんって野球、好きだったっけ?」 「最近好きになった。」 「最近って、昨日から?」 「・・・わかってんなら聞くなよ。」 「・・・・・・あれまぁ。スポーツマンにしてはさわやかじゃないお返事だことで。」 「気が散る。・・・放っておいてくれ。」 魅音素振りが終わるのをのんびりと待っていた。 特に殺気も感じない。場所も見通しのいい校庭。 少し疲れ。聞いてやってもいいかもしれない。 「・・・・・・何か用なんだろ?何だよ。」 素振りをやめると汗がどっと溢れてきた。肩で息。 「用ってわけでもないけどさ。・・・お疲れのようなら後にするけど?」 「今でいい。」 「えっとさ。うーん。」 いきづまったのか豪快な笑い。 「あっはっはっは!おじさんダメだわ、こーゆうの。ボキャ貧は辛いわぁ。」 「・・・何だよ突然。言いたいことがあるならはっきりと言えよ。」 「やめてよ。素振り。」 「・・・ちゃんとやめてるだろ。」 「じゃなくて。今日で終わりにしてほしいの。悪いけど。」 「なんでだよ。余計なお世話だよ!別に誰にも迷惑かけてないだろ?!」 「かけてる。」 わからない。不愉快だ。 「俺がいつ誰に迷惑をかけたよ!!」 「・・・えっと・・・・・・・・・んー・・・・・・・・・。」 歯切れ悪く 「だ、だってさ圭ちゃん、それ、人のバットだしさ。無断借用は悪いし―・・・。」 「転校した生徒の忘れ物だろ?本人が取りに来るまで借りてるだけだよ。」 「え、あ!・・・・・・まぁね・・・・・・転校したし・・・・・・。」 魅音が柄にもなくうろたえる。 「でも変わってるよな。兄貴だけ転校なんだろ?妹は転校しなかったんだろ?」 「・・・・・・け、圭ちゃん、・・・知ってたの・・・?!」 「北条悟史。・・・沙都子の兄貴、だろ?去年、鬼隠しにあって消えた。」 魅音沈黙。 「レナにも言われた。何で素振りを始めたのかってな。」 「・・・・・・・・・・・・。」 「悟史もやってたんだってな。素振り。それも失踪の直前に。 「・・・・・・・・・・・・。」 「これってさ、オヤシロさまの祟りにあう前兆ってわけなのか?」 「シーーーーー!!」 魅音慌てて周りを伺う。 「・・・頼むよ圭ちゃん。オヤシロさまの話は迂闊にしないでよ!・・・・・・私はそんなに信じて無いからいいけどさ、他のみんなはすごく信じてる。レナなんかやばいくらいに!」 「やばいくらいに・・・?」 「とにかく!みんな怖がってるんだよ!!もしもこれが悪ふざけならやめな!悟史の真似は絶対にやめて!!」 自らの意思で選択した行動のはずなのに・・・。 「先に言っとく。俺は悟史のことは何も知らない。・・・みんなが隠してたからな。」 「・・・か、隠してたってわけじゃ・・・・・・。」 「毎年起こる事件のこと、隠してたろ?」 「あ、それは・・・圭ちゃんを・・・・・・、ん・・・・・・。」 「怖がらせたくなかったってのか?!それが理由で俺だけ除け者かよ?!」 「いや、そんなつもりじゃ・・・、」 「魅音は直に、ダム現場で事件がなかったかって聞いたよな。・・・魅音は無いって言ったじゃないか!!!バラバラ殺人があったのによ!!!嘘吐き野郎ッ!!!」 「ご、ごめん・・・!!嘘ってわけじゃ・・・、」 「仲間ってのは隠し事なんかなしだろ?そうだろ?!じゃあお前らは仲間じゃない!!」 「け・・・圭ちゃん・・・・・・そんなのって・・・・・・、」 魅音は頼りなさげにおろおろ。涙をためている。 いつもの魅音からはとても想像できない。 「あぁそれに、先日の見舞いのおはぎ、あれ、うまかったぜ。血が出るかと思った。・・・・・・やったのはどっちだ?お前か?レナか?!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私。」 あっさり認める。驚かずにはいられない。 「死ぬかもしれなかったんだぞ。仲間にあんな真似するのかよ・・・?!」 「・・・・・・・・・そ、そんな・・・・・ちょっとしたいたずらじゃん・・・。」 狼狽しながらも苦笑いのような笑み 「あれがいたずらで済むかよッ!?!」 魅音の胸倉を掴みねじりあげる。 表情を強張らせてかたかた。よく知っている園崎魅音ではなくなっていた。 「とにかく。お前は仲間じゃない。・・・仲間じゃないヤツの指示は受けるいわれはない。俺のことは当分放っておいてもらうぜ。・・・いいな。」魅音言い返せない。 「俺を消そうとしても簡単にはいかないからな。お前らは最初から警察に疑われてんだ。悟史を消せたように、簡単に消せると思うなよ!!」 「俺も過去の事件はお前らが怪しいと思ってる。ダムの反対運動の時から、お前が警察の世話になってたこともよく知ってる!隠しきれてると思うなよ・・・いいな!!」 「ど・・・・・・どうして・・・・・・そんな・・・・・・ことまで・・・・・・・・・。」 表情を失い呆然と立ち尽くすのみ。 校長の鈴。朝のホームルーム。 「・・・行こうぜ。委員長がいないとまずいだろ。・・・・・・・?」 その時、初めて、魅音が嗚咽交じりに涙をこぼしているのを知った。 「・・・・・・・・・・・ぅ・・・・・・・・・ひどいよ・・・・・・・圭ちゃん・・・・・・・、」 「・・・・・・・魅、・・・・・・・」 慰めようとするが、口を閉ざす。 「・・・俺、行くぜ。ホームルーム、遅れるなよ。」 昇降口へ向かうべく踵を返した時、ぼそりと独り言が聞こえた。 「・・・・・・・・・・・・・・・そっかぁ・・・・・・。」 「え?」 笑うような呪うような声。魅音に振り返る。 「・・・・・圭ちゃんに・・・全部バラしたの・・・・・・あの野郎かぁ・・・・・・。」 両拳を握り涙を流しながら一点を睨みつけ恐ろしい顔。でも笑顔で呪っていた。 レナとは違う魅音の豹変。 「・・・・・・・・・・あの時、殺しとくんだったなぁ・・・・・・。今年で定年だからって・・・容赦してやった恩も忘れやがってぇ・・・・・・・・。」 「畜生・・・畜生・・・あのじじぃ・・・・・・。・・・絶対に殺してやる・・・・・・・・・ぅぅッ!!!」 大気が歪んだ気がした。 魅音はコンタクトがどうしたといって真っ赤になった目をごまかしていた。 その後一日、レナも魅音も、俺に話しかけたりはしなかった。 沙都子も梨花ちゃんも、俺に目を合わせない。 胸は痛まない。元に戻っただけなのだ。 思えばこのひと月が楽しすぎた。もともと、学校とはこういうところ。かつては嫌いだったが、今日は心地よい。 緊張したような、ぼーっとしたような、灰色の授業時間終わり。 さっさと帰る。 体のずっと奥の奥が疼いて今日で終わると教えてくれた。 もっと重要なのは、どうして俺が殺されなければならないかと言うこと。 死にかけのセミ。 セミ達が一斉に鳴くのをやめた。 気配の接近。 足音は最小限。 脳内物質の分泌五感が研ぎ澄まされる。 木陰に身を隠して尾行者の影を待ち受ける。 やり過ごせるだろうか?レナなら怒鳴りつけて先を行かせればいい。 レナで無いなら、相手の出方しだい。 足音ひたひた。 レナだった、安堵は一瞬で引いた。死者の瞳。唇は弧を描いて切れ込み、右手には斧。恐怖の具現。 「・・・・・・圭一くん。かくれんぼ、かな?かな?」 冷静さは吹っ飛び全身からふきだす冷たい汗 「・・・・・・レナを驚かせようとしたのかな?かな?」 圭一木陰から出る。 「あはははははははは。・・・圭一くん、見ーつけた。」 目で足すくむ。お腹の底から熱くて冷たいどろどろしたものが滲み出してくる・・・。 「な、何の用だよッ!」 「・・・圭一くんと同じ。・・・帰り道だよ。」 「じゃあその斧は何だよッ?!」 「・・・じゃあ圭一くんのそのバットは何なのかな?」 「お、俺は素振りで・・・!!」 「じゃあレナは宝探しなの。」 「た、宝探しぃ・・・?!」 「ダム現場の宝の山にね、また新しいかぁいいのを見つけたの。だからね、それ発掘するために、必要なの。」 「し、・・・・・信じるかよそんなのッ!!!」 「信じないよね。あははははははははははははははははははははは。」 今日のレナの笑いは明らかにおかしい。 レナの豹変は何度か見た。だが今日のは明らかに違う。 いつもの様に遠まわしじゃなく露骨だ。 「待ってよ圭一くん。あはははははははははははははははははははは。」 「つ・・・・・・ついてくるなよ・・・ッ!!!」 「それはできない相談だよ。・・・レナの家もこっちだもん。あはははははははははははははははは。」 よく知らない小道に入る。レナはけたけた笑いながらついてくる。 「ど、どうしてついてくるんだよッ!!」 「・・・圭一くんとお話したいから。・・・・・・圭一くんもレナとお話したいんじゃないかな?かな?」 「お、俺は何も話したいことなんかない・・・!!」 「嘘だよね・・・?相談したいこと、きっとあるはずだよ?」 「ない!レナと話す事なんか何もないよ!!」 「嘘だよね?」 「嘘じゃないよ・・・!」 「嘘だッ!!!!!!!!」 レアの叫びがこだまし、鳥が羽ばたいていく。 「お話しようよ圭一くん。・・・・・・・・お話お話。・・・・・・あははははははははははははは。」 ひと気のない知らない道を走る。 「圭一くんには悩んでることがあるんじゃないかな?」 「な、ないよ!何にも悩んでない!!」 「嘘だッ!!!!あはははははははははははは。」 俺は走ってるのに。レナは歩いてるのに。どうして距離が開かない?! 「わかるよわかる。レナにはわかるよ。怖いんだよね圭一くん?」 「こ、怖くなんかない!何も怖いことなんか、」 「嘘だッ!!!!あはははははははははははは。」 俺の息は乱れ、足はもつれつつ。レナの息は少しも乱れてない。 「レナだけは相談に乗ってあげられるよ。今度こそ乗ってあげられる。」 「今度こそ相談に乗ってあげられる。悟史くんのときとは違うもの!」 「悟史くんも悩んでた。辛そうだった。でもレナは相談に乗ってあげられなかった。とても悲しかった。」 この道はどこへ続いているのだろう?!曲がりくねり、登ったり下りたり! 「悟史くんが“転校”しちゃった時ね、本当に後悔したんだよ。レナが相談に乗ってあげれば・・・悟史くんは転校せずに済んだかもしれないって。すごく後悔した。」 「だからね、誓ったの。もしも悟史くんみたいに、苦しんでいる人にもう一度会えたなら、レナが助けてあげようって!もう人が“転校”するところは見たくないの。あはははははははははは。」 「さぁ圭一くん、レナに話して。レナはきっと圭一くんを理解してあげられるよ。レナだけは圭一くんの味方。」 ぜえぜえと息が乱れる肺が爆発しそうに熱い心臓もバクバク。 「悩みがなくなればきっと圭一くんも元通り。みんなとも仲良しに戻れて、また楽しく部活ができるよ。今度は一緒に組んで魅ぃちゃんをやっつけようね。あははははははははははははははははは。」 「レナともきっと仲良しに戻れるよ。また一緒に宝探しに行きたいね。今度はお弁当も作っていくよ。何なら今から宝探しでも良いよ。行こうよ一緒にダム現場。見つけたばかりのかぁいいの、圭一くんにも見せてあげるね。きっと圭一くんも気に入るよ。あははははははははは。」 俺の足音はぺたぺた。レナの足音は小枝をバリバリ。 捕まったら終わると本能が告げていた。 膝が笑うようにかくんと抜け、その場に崩れるように転んでしまう。 バットを杖に何とか起き上がろうとすると俺の眼前にレナはいた。 「何がこわいのかな・・・?怯えるなんて圭一くんらしくないよ?あはははははははははははははははははは。」 慈愛の表情に見えた。 レナの両手はすぅーっと、頭上に差し上げられる。 その両手は幾重もの残像を残しながら・・・まるで千手観音のような神々しさを見せた。 ・・・そして頭上で両手が組まれた時、そこには斧が握られていた。 「ぉ・・・・・・・・・教えてくれ・・・・・・・・・。悟史は・・・どうなったんだよッ!!!」 振り上げたまま言った。 「言ったよ。・・・悟史くんは“転校”したの。」 「その“転校”ってのをやめろよッ!!!!」 「・・・・・・・・・・・・・。」 「鬼隠し、ってことなんだろ?そうだろ?!」 「・・・・・・・・・・・・・。」 「もう教えてくれたっていいだろ・・・?!悟史を消したのは誰だよ?!レナか?!魅音か?!それとも村の誰かかッ?!?!答えろよッ!!!!」 叫べば叫ぶほど凍った笑顔。 「・・・・・・圭一くんが何を言ってるか、わからないな。」 「じゃあわかるように言ってやる!!連続怪死事件の・・・犯人は誰だ!!!」 「・・・・・・・・・・・・圭一くんは勘違いしてるよ。」 「・・・・・・え。」 「・・・・・・ニンゲンの犯人なんかいない。・・・全てはオヤシロさまが決めることだもの。」 「オヤシロさまの祟りなんて・・・・・・迷信だろ?!?!レナは信じているってのか?!」 「信じるとか信じないとかじゃない。・・・オヤシロさまは“いる”の。」 レナの眼差しがさらに冷え込む。 「・・・オヤシロさまなんて・・・・・・いるわけが・・・!」 「圭一くんは信じないの・・・?オヤシロさま。」 「・・・し、信じられるはずないだろッ?!そんなのいるわけがない!!」 「“いる”よ。オヤシロさま。圭一くんだって身近に感じているはずだよ?」 「そ、そんなもの・・・感じたことないよ!!!」 「・・・圭一くんさ、誰かに謝られたことない?それもずっと。」 「それはね、許してもらえるまで・・・・・・ずっとついてくるの。学校へも。お家へも。・・・枕元へも。」 「レナのところへも、来たんだよ。オヤシロさま。・・・・・・だからレナは“転校”して雛見沢に帰って来たの。」 「圭一くんのところにも・・・・・・オヤシロさま、来てるんじゃない?きっと相談に乗れるのは私だけ。・・・・・・圭一くんを“転校”なんかさせないから。・・・ね?」 昨夜大石さんに聞いたレナの話でも出てきた。 被害者。男子生徒が3人ほど竜宮レナに殴られている。金属バットで。2人は痣で済んだ。ひとりは片目に後遺症。 被害者は怯えている。転校した今でも。 「某月某日。竜宮レナは親しい男子生徒3人と一緒にプール倉庫のあたりで話をしていました。」 「〜3人とも竜宮レナととても親しい、仲良しグループだったそうです。彼女は紅一点だったんですな。」 レナはプール倉庫脇にあった野球部のバットを手に取り、三人を次々に殴り倒した 目撃者はいない。事件関係者の情報の組み合わせで。 レナに変化。豹変。 ガラスを割り始めて何分もしない内に教師達がレナを取り押さえた。 学校の正面が病院。 学校からはなにも聞けなかった。事件の存在を否定。 医師も口が堅いしっかりした人。 看護婦は手帳を見せたらおkだった。漏れたのを聞いただけ。 レナはとても淡々としていた。母親と一緒にしばらく話をしていたが、途中から退室。 突然レナが叫んだ。 「・・・・・・・・オヤシロさまですッ!!!!!」 着席を促し、聞きに徹する。 「そのオヤシロさまというのは何ですか?」 「雛見沢を捨てた人は・・・必ずオヤシロさまに追われるんです!!そして・・・とうとう私のところにも来たんです!!!」 「竜宮さんが今のおうちに引っ越す前に住んでいた町ですね?」 「私は引っ越したくなかったけれど・・・お母さんとお父さんの都合で・・・仕方なく引っ越しました。・・・でも・・・・・・オヤシロさまは許してくれなかったんです!!」 「竜宮さんはきっと雛見沢にもお友達がたくさんいたんでしょうね。今でも懐かしいんじゃないですか?」 「・・・帰りたい・・・。・・・・・・雛見沢に帰りたい・・・。うぅん、帰りたいんじゃない、帰らなきゃいけない!本当はもっと早くに帰らなきゃいけなかった!!でももうだめ・・・!!!オヤシロさまが来てしまった!!!」 「オヤシロさまというのは、その雛見沢の神様なんですね?」 「誰でも知ってる・・・雛見沢の守り神様なんです・・・。それで、雛見沢を捨てて出て行こうとすると・・・・・・バチを当てるんです。」 「竜宮さんが引っ越しをされたのは・・・もうずいぶん前ですよね?では・・・今になってその神さまがやってきた、ということですか?」 「・・・・・・信じないでしょうけど・・・・・・オヤシロさまはいるんです!」 村を捨てると・・・は初耳 オヤシロさまは俗世と鬼ヶ淵の交流を禁じていた レナと悟史は違う結末を迎えた。 そして俺 「レナ・・・・・・教えてくれ・・・・・・。俺は・・・・・・どうなるんだよ・・・?!」 「悟史は消えた。だけどレナは消えなかった。・・・じゃあ俺は・・・どうなるんだよ?!」 「・・・・・・あはははははははははははははははははははははははははははははははは。」 さわやかでない笑い声。連続する呼吸音。 「・・・・・・大丈夫だよ。レナが助けてあげるから。」 一歩踏み込む 「・・・・・・・・・さぁ。」 さらに一歩 「・・・・・・・・・話して。」 さらに一歩。 レナの鼻が俺の鼻にかするぐらいに。 「・・・・・・・・・話したいことがあるんだよね?・・・・・・・・・レナが聞いてあげる。助けてあげるから・・・・・・・・・ね?話してね?話してね?」 ぺたんとしりもち 「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは・・・・・・、」 その笑いを終わらせてならないと直感。 反射的に信じられないくらいの素早さで跳ぶように起き上がり、レナを両手で弾き飛ばす! 脱兎。 ダム現場に着く。振り返るとレナではなく村人2人。 俺の頭の中のもうひとりが警鐘を鳴らす 服装は2人ともラフ。手ぶらで、いかにも散歩のような感じ・・・・・・。 だが・・・・・・時間帯と、大人2人が意味もなく、というところが不審。 目はまっすぐこっちを見据えて歩いている。 走ろう! その2人が駆け出す。 追跡者の腕が、一度肩をかすった。 荒々しい足音だけでなく、すでにその呼吸音まではっきり聞こえる。 クールになれ。 時間停止 背後に迫る。 左足でいこう。 バットを振り急停止急旋回。 右の男は気付くが遅い。バットで打って転倒させる。 「俺に何か用かよッ?!?!次は眉間にお見舞いするぞこの野郎ッ!!!!」 右の男に的を絞り渾身の踏み込みによる強打。素手の人間にとって致命的。 間合いの内側に入り腹部へ拳を。 もうひとりがもう一度腹に渾身の一撃を入れると、ぶっとい腕で首をロック。 頭の奥でじーーんという音。 俺の部屋だ。 俺以外の人の気配。 レナだ!制服。 「・・・・・・大丈夫かな?横になってた方がいいと思うよ・・・。」 レナの笑みは普通。なら大丈夫? 「・・・・・・・・・俺は・・・・・・どうして・・・・・・。」 「・・・覚えてないの?」 「・・・・・・・・・意識がなくなってからのことは・・・・・・全然・・・・・・・・・。」 頭にもやのかかったような鈍さ。 「一応、お医者さんにも電話したから。もうすぐ来ると思うよ。・・・それまで横になってた方がいいと思うな。」 「・・・・・・俺、どうしてここにいるんだ・・・?確かダム現場で・・・・・・。」 「それはレナが聞きたいな。・・・何があったのかな?レナが行った時には圭一くん、倒れてて・・・・・・。」 「・・・だから聞きたいのは俺のほうだよ。・・・変な二人組みに襲われて・・・・・・。」 ようやく記憶が蘇る。 「・・・・・・よく、俺を引きずってここまでこれたな。・・・重かったろ。」 「・・・・・・・・・圭一くん、覚えてないの?」 「・・・レナは圭一くんに肩を貸しただけだよ?大丈夫、自分で歩けるって圭一くんが・・・・・・・・・。・・・・・・・・・覚えてない?」 おぼえていない。 「・・・・・・二人組みはどうした?」 「え?」 「・・・・・・レナが来た時、俺と一緒に・・・あるいは側に、2人組みの男が・・・、」 「いなかったよ。」 ぴしゃりと言い切り。不快な色 怖いレナになってほしくないから言い寄らなかった。 目も暖かい笑顔。 なのに顔の影が濃くなっていくような奇妙な錯覚。 大石さんに連絡したい・・・ 立ち上がると、レナ静止。 「・・・・・・・・・トイレに行きたいんだけどな。」 「・・・あ、・・・・・・ごご、・・・ごめん。」 レナを部屋に残し居間の電話機へ 玄関に差し掛かった時チャイム。 医者だ。 違う。魅音だ。私服。 「あれ、元気そうだね。倒れてたって言うから、様子見に来たんだけど?」 「・・・な・・・・・・なんで俺が倒れたって知ってるんだよ。」 「レナが電話してきたから。他に理由が必要?」 レナが下りてきた。 「レナ、圭ちゃん大丈夫そうだよ?ったく心配して損したー。」 「そうだね。レナも心配して損したかな?」 笑い出す。しかし影のあるような感じ。 「・・・うわ、何この下駄箱。どーしちゃったの?」 「あ、・・・・・・えっと。・・・・・・転んでさ。その拍子に持ってたバットで叩いちゃったんだよ。」 「持ちなれないもん振り回してるから、こーゆうことになるんだよ。」 「でもこれじゃ、おばさまたちが帰ってきたらびっくりしちゃうね。・・・・・・あとでレナが片付けておくね!」 「さー、ほら圭ちゃん。重病人なんだからちゃんと寝てないとだめだよ。さーさー、お布団に戻った戻った!」 階段を登らされる。 魅音部屋を物色。会話は平凡。 「・・・レナ。監督には電話した?」 「うん。魅ぃちゃんに電話した後、すぐにね。・・・すぐ来るって言ってたよ。」 「・・・・・・二人とも何の話をしてるんだよ?監督って何だよ。」 「あははは、圭ちゃん知んないの?監督ってったら監督だよ。」 「映画の監督とか。工事現場の監督とか。あははははははははははははははははははははははは。」 「・・・お前らが何の話をしているのかわからないよ。・・・・・・その監督が俺と何か関係があるのか?・・・・・・来るって言ったけど・・・うちに来るのか?」 二人は涼しげに笑い合うだけ。 「・・・圭ちゃん、最近は野球に凝ってるんだよね?監督、それ聞いたら喜ぶと思うなぁ。」 「・・・・・・だから監督って誰だよ。」 「あはははは。監督は監督さんだよ。あははははははははははははははははは。」 「・・・だから、監督ってだれだよッ?!」 「あはははははははははははははははははははははははははははははは・・・」 レナと魅音は二人して顔を見合わせると・・・けたけたと笑い出す。 嫌な笑いの合唱 「あははははははははははははははははははははは」 気味が悪いくらいに長かった笑いは、その長さとは逆にあっさりと途切れた。 「そうだ。監督が来る前に済ませておくかな。・・・・・・・圭ちゃん、覚えてるかい?」 顔は笑ってるのに瞳からは笑いが消えていた。 「・・・・・・覚えてるって、・・・何をだよ。」 「あはははははははははは。圭一くん、忘れちゃったのかな?罰ゲームなんだよ。罰ゲームなんだよ!」 「・・・忘れちゃったのかなぁ?・・・・・・おはぎの宿題。どれがレナの作ったおはぎか当てる宿題。・・・・・・あれ、確か宿題忘れだったよねぇ?」 なぜ今! 「あははははははははははははははははははははははははははは。」 疑問は表情に出ていたに違いない。その答えがこの乾いた笑い。 「あははははははははははははははははははははははははははは。」 よく似た誰なんだ?! いつの間にかレナが後ろに。羽交い絞め。 「な、何の真似だよ?!?!」 「動かないでね。罰ゲームだから。あははははははははははははははははは。」 びくともしない。 「・・・・・・圭ちゃん、抵抗しちゃだめだよ〜。会則第・・・・・・何条でもいいや。罰ゲームに抵抗しちゃだめなんだからさ〜!」 「くっくっく・・・。監督が来る前に済まさないとねぇ。」 奇妙なものを取り出した。 「・・・・・・・なんだよ・・・・・・・・・・それ・・・・・・・・。」 それは・・・・・・小さな・・・注射器だった。 レナげてげてと大笑い。 レナじゃない! 魅音注射器を構えて迫ってくる。 その針先を俺の目の前で何度もちらつかせた。 「大丈夫大丈夫。痛くないから痛くないから・・・。くっくっくっく・・・!!」 「な・・・・・・何をする気だよ・・・・・・。これは一体何の真似だよッ?!?!」 「・・・圭ちゃん、何言ってんだか。・・・・・・わかってんでしょ?」 「何が!俺には何がなにやらさっぱりわからねえよ・・・!!」 「・・・・・・知ってるくせにー。今さらカマトトぶられてもなぁ。」 「わけのわからないことを言って俺を煙に巻くのはやめろッ!!!」 「・・・・・・・・・富竹さんと同じ目にあってもらう。」 「・・・え、・・・・・・・・・え?!」 「・・・・・・圭一くん、とぼけてるね。薄々は気付いてたくせにぃ☆」 レナが耳元に口を寄せて、諭すように笑いかける。 「け、警察は・・・・・・富竹さんの遺体からは・・・薬物は検出できなかったって言ったぞ?!」 げてげてげてげて奇怪な声で笑いあう。 「・・・・・・観念しなって。んじゃ、」 日常風景のありふれた行為であるからのように、躊躇がなかったからだ。 魅音がもう片方の手を伸ばし、俺の胸元を掴んだ瞬間ッ!!!! 後頭部に電気が走り、世界中が停電になったような錯覚。 平衡感覚を失いめまいのような感覚。 ・・・・・・しばししゃがみ込み、意識がしっかり戻った時、部屋は一変していた。 頭の中のジーンとした痺れが取れ、ゆっくりと全身に血の通いが戻ってくるのがわかる。 どのくらいうずくまっていたのか?何分?何十分? 時計の針は進んでいなかった。 空気は灰色の静寂。 俺以外の気配がしない。 やっぱり幻だったんだ。レナも魅音もあんな恐ろしいことをするわけがないんだ。目頭が熱くなる。 どうして悲しくなるんだろう。 魅音は窓際に不自然な格好で横たわっていた。 壁一面に血が。 レナは足元でうずくまり、血溜まりを。 右腕の重さに気付く。悟史の金属バット。 「俺がやったのか・・・。」 なぁ俺。 ・・・無理に思い出さなくていいし、後悔する必要もない。 ・・・・・・やらなきゃやられてた。 それはわかってるだろ・・・? 内の圭一に諭される。 深呼吸。世界に色が戻り思い出す。 羽交い絞めにするレナを全身をひねって投げ飛ばした。 そのままさらに回転し、踵で思いっきり魅音の腹部を蹴りぬいた。・・・柔らかかった。 レナが俺にとびかかろうとしたので、思いっきりの体当たりで、壁に打ちつけた。 二人が共に体勢を崩し、一瞬の隙が生じたことをその時の俺は見逃さない。 机の脇に無造作に置かれた悟史のバット・・・・・・・・・!!! ここでぷつんと真っ暗になる。 ここから先はもうひとりの俺が見るなと。 でもこれで証拠は出た。 医者に全てを告白しよう。 でも監督が呼ばれてる。 ここも安全じゃない。 4〜5人の男が門の前に。襲ってきた二人組みの雰囲気にも似ている。 その中のひとりは白衣を着ていた。だが医者には見えない。 後ろに止まっていた車。白いワゴン車。 白衣の男は玄関へ他の男は茂みの陰に隠れながら。 メモを書く!! ”レナと魅音は犯人の一味。” ”他にも大人が4〜5人以上。白いワゴン車を所有。” ”バラバラ殺人の被害者をもう一度よく調べてください。生きています。” ”富竹さんの死は未知の薬物によるもの。” ”証拠の注射器はこれです。” セロテープで時計の裏に厳重に貼り付ける。 ”どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。” ”これをあなたが読んだなら、その時私は死んでいるでしょう。・・・死体があるか、ないかの違いはあるでしょうが。” ”これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。” 仲間だと思ってたのに・・・ 裏口へ。 「いたぞ!!裏口だ!!」 戦慄が駆け抜ける。 逃げろ!! 走る走る。 かなかなかな 夕暮れを告げる蜩の声。 ひぐらしだけが知っている。 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい 喫煙スペース、高額備品扱いの分煙機も役に立っているようには見えない。 後輩の青年(熊谷)が麻雀雑誌を見ている。 大石に外線。公衆から。 圭一。冷静さを失っている。 声に怯えと達観。 圭一の声以外の環境音が全くない。電話ボックスからか。 5分でパト、2人乗車。雛見沢の駐在は定時巡回。家人は留守。 咳き込む。 「・・・・・・お、・・・俺も・・・・・・最初はニンゲンが犯人なんだと思いまし・・・・・・げぼッ!!」 「犯人はニンゲンなんだって、オヤシロさまの祟りなんかないんだって、そう思ってました・・・。ついさっきまで。・・・・・・だけど・・・・・・やっぱり・・・、げほげほ・・・ッ!!」 「・・・・・・でも・・・やっぱり・・・オヤシロさまってのは・・・・・・いるんだと思います・・・・・・。いや、います。今。」 「なんかさっきからおかしいと思ってたんです・・・。ずーっとつけてくるんですよ・・・!!走っても走っても、走っても走っても・・・!!!少しずつ・・・少しずつ・・・。俺の背中ににじり寄ってくるんです・・・・・・。」 「・・・・・・・・・・・・・・・後ろに。・・・・・・すぐ、・・・・・・後ろに・・・・・・・・・。」 「振り向けるわけ・・・ないじゃないですか・・・。振り向いたら・・・・・・俺・・・・・・俺・・・、」 激しい嘔吐嫌な音。 何か言っている。小言、独り言? 突然切れる電話。 昭和58年6月 雛見沢で女子生徒殺人事件 容疑者は前原圭一(報道では少年A) 自宅に竜宮礼奈・園崎魅音を呼び寄せ、金属バットで撲殺。 犯行現場は自宅2階の容疑者の自室。 玄関、居間、台所も荒らされた形跡。 玄関の痕跡に血液反応なし。 居間では絨毯が剥がされ投げ捨てられていた。 台所ではゴミ袋が破かれ、中身が床にばら撒かれていた。 容疑者の手形あり。 針は発見できなかった。 ガレージのシャッターが閉じられていた。シャッターから容疑者の指紋。 警邏中の警察官(雛見沢駐在所)が電話ボックス内で倒れているのを発見。 発見時、容疑者は意識不明の重態。 村内の診療所に搬送し手当てをしたが、意識は戻らず24時間後に死亡。 死因は失血性ショック死。爪で喉を引き裂いた。 (地元からの強い要望により、非公開捜査) 薬物は検出されなかった。 容疑者に犯行直前まで奇行アリ。 親しかったグループとの離縁。孤立。意味不明の言動。 金属バットの持ち歩き。 攻撃的な言動、独り言が学校でしばしば見られた。 犯行の前々日には、両親に自らの死をほのめかす発言。 その後、容疑者の自室から直筆のメモ。 B5の大学ノートを半分に裂いたもの2枚。 壁時計の裏に張りつけられていた。 事件は迷宮入り。 後年。 このメモにひとつの不審点。 “真ん中の数行を削除するために”何者かが破り捨てたのではないか・・・というのだ。 “メモ以外の何かが貼り付けられていたのではないか”との憶測も。 第一発見者は、かねてから事件との関係を噂される疑惑の刑事。大石蔵人。 任意での事情徴収。メモの破損は否定。 ”私、前原圭一は命を狙われています” ”なぜ、誰に、命を狙われているのかわかりません” ”唯ひとつ判る事は、オヤシロさまの祟りと関係があるということです” ”レナと魅音は犯人の一味。” ”他にも大人が4〜5人以上。白いワゴン車を所有。” ――――― ”バラバラ殺人の被害者をもう一度よく調べてください。生きています。” ”富竹さんの死は未知の薬物によるもの。” ”証拠の注射器はこれです。” ――――― ”どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。” ”これをあなたが読んだなら、その時私は死んでいるでしょう。・・・死体があるか、ないかの違いはあるでしょうが。” ”これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。” 前原圭一 | ||